北総オサトラ大会

6月になりました。

時間と気持ちに余裕がなくて、なかなか記事が書けませんが探虫はしています。

前記事でも少し書きましたが、この春は北総のアオオサのトラップ採集大会。

空白を埋めろシリーズではなく、採集数の少ない地域の追加が目的。

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アオオサムシ ♀ (オサムシ科)


オサムシ採集は年中無休。5月17日はカマガヤへ行き、扉の写真のとおりいくつか採れました。

が、メスばかり。メスしか実績がなかったのでチャレンジしたのでしたが・・

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なので実は、さらに二度カマガヤチャレンジしたのですが、ザンネンながらオスは採れませんでした。

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アオオサムシ ♀ (オサムシ科)


別の場所にも数回チャレンジしたのでしたがそこは結局ボウズでした。

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5月23日はサクラ。

こちらも前記事で書いた場所で、こちらの実績はオスを一頭だけというエリア。

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設置ポイントへと歩きながら探虫していると、林縁の葉の上にオレンジ色の小さなサッカーボールが。

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トホシテントウ (テントウムシ科)


ウリ科の葉を食害するので、害虫とする職業の方もいます。

シャッターを押した途端に飛び立ってしまったのですが、なんと着地したのはジャケットの胸。

おかげで接写することができました。

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同上


よく見ると、サッカーボールにしては毛羽立っています。

設置ポイントの入口の木の葉の上では、この虫たちが集会を開いていました。

今年、チバはカメムシ注意報が発令されていますが、この種もその中の一つです。

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クサギカメムシ (カメムシ科)


この木だけに10個体くらいいました。

ここでは一頭だけ採れたのですが、それはオスでした。

なのでサクラチャレンジもリトライし、後日なんとかメスを一頭採ることができました。

(後日さらにもう一回設置し、30日に回収しにきたのですが想定外にボウズでした・・)

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5月25日はアビコへ。

夏になったら再訪したいと書きましたが、実は先日の結果がメスばかりだったのでリトライということで。

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森への入口の木の幹にサトキマを発見。

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サトキマダラヒカゲ (タテハチョウ科)


樹液が出ている証拠なので、幹の周りをチェックすると、頭上にいたのは。

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コクワガタ ♂ (クワガタムシ科)


護身用の網の柄の先でツンツンすると地面に落ちました。

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同上


越冬個体だと思いますが今年初のクワガタムシでした。

結局、アビコもメスのみという結果に終わってしまいました。

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この日は久しぶりに北総の第二HFへも行ってみました。

この場所もベニシジミ号の撮影定点。

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地権者の方の自家製ビオトープも手入れがされていました。

新たにポンプを設置したのか、マウンド状の土塁から水が湧き出ていました。

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ビオトープにはいませんでしたが、田んぼの用水路にはメダカとおぼしき姿もありました。

トンボの姿がなくてザンネンというか一抹の不安。

エサ用のヌマエビを少しすくって帰路につきました。




オマケ


5月29日は県内の某公立小学校へ。

この時期の恒例となっている、プール開きをする前のヤゴ救出作戦です。

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地元の方たちと学校が中心となって実施しているイベントのお手伝いをしているのです。

みんなで2000匹くらいすくったでしょうか。子供たちもよろこんでいました。

オマケ その2


この日、イベント終了後に近くの公園を散策。

お目当ての虫があったのですが、無事お会いすることができました。

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ムネアカセンチコガネ (センチコガネ科)


こちらはお連れしてからの記念写真。

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同上


実は新相棒のニックネームの候補虫でもあったのですが(デザインが似ているでしょ?)

というか、考えはじめたときは第一候補だったけれど、省略名に悩んだのでした。

”ムネアカ号”も”ムネセン号”も何かピンとこなくて。

やっぱり”ホシベニ号”がしっくりします。




今日の湯加減

さっそく新たな相棒と東奔西走しています。

5月までで北総のトラップ採集大会も一旦終了としたのでボウソウもしたいところです。

梅雨入りは平年より遅くなるとの予測なのですが、今日の東日本は悪天候で地域によっては大雨。

天気と仕事の折り合いがつきますように。

ただ、今月は遠征もするのでちょっときびしいかも・・

この記事へのコメント

  • リュカ

    今のところまだベランダにカメムシは現れてないですが
    洗濯物をとりこむときは、めっちゃパタパタしてます(笑)
    付いていたら困るもんね^^;
    2ニャンが大騒ぎしちゃう。
    2024年06月03日 12:32
  • 高和です。

    ホシベニ号、なかなかのヨカニセですね。先代よりややホネブト?
    さて、5月17日カマガヤ、メスばかりの報告に頭の中をよぎったのはこんなこと。オサは飛べないから産地ごとの交流が少なくなる。形成するグループの維持に必要な比率で雌雄が出なくなる。結果、産地全体が消滅する。新しい「血」で活性化しようにも、特徴を失ったまま産地だけ残っても。悩ましいですね。
    2024年06月04日 11:18
  • トホシテントウの顔が可愛すぎる。
    ヌマエビをササっとすくえる環境があるのは
    嬉しいことですね。
    2024年06月06日 19:48
  • sakamono

    トホシテントウのアップの写真がかわいいです。これ、目ですよね^^;。
    ムネアカセンチコガネもずんぐりしていて、かわいい。
    いつも見せていただいているセンチコガネより太めで丸っこい
    感じです。光沢もなくて色分けがおもしろいです。
    2024年06月07日 06:09
  • engrid

    新しき相棒と活動、相性も抜群にですね、てんとう虫って、色の違いで食性が違ってくるのですね、知り合いの方が黄色のてんとう虫は、畑の若芽を食べてかなわんと嘆いて見えたので、私には可愛らしい姿なのにな、心内で思っていましたけれど天敵のようです
    2024年06月10日 23:23
  • kon(昆)

    >リュカさん
    洗濯物に飛びついてきたのではなく、ベランダで越冬していたのかもしれませんね^^;
    だとすると少なくなっていくかと・・

    >高和です。さん
    排気量は同じですが、車格は段違いですね。
    オサムシに限らず、端境期になると生命力の低いオスから減っていくことも関係すると思います。

    >響さん
    トホシテントウに限らず、テントウムシはなかなか正面顔を撮りづらいのでラッキーでした♪
    ヌマエビはずっと飼育し続けているので、たまに外から血を入れるようにしています。

    >sakamonoさん
    マンガのような顔立ちですよね。
    ムネアカはそのとおり、ずんぐりしていて、テントウムシっぽいともいえますね^^

    >engridさん
    やっと慣れてきたところです^^
    キイロテントウというテントウムシはウドンコ病菌が主食ですので、益虫ですけどね・・
    ともかくテントウムシたちの容姿はカワイイ♪
    2024年06月11日 18:56