マキノ帰省

前記事以来、虫採りには行くことができていません。

でも帰省のついでにマキノを訪れてきたので、花記事を書くことにします。

主役はこの花。

この花を見るのが目的の訪問者は少なからずいると思います。

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この時期は。

訪れたのは2月11日。

前夜、ミニ同窓会を開いてもらい、高知式にとことん呑みましたが元気に起きられました。

ただ寒波がまだ居座っていたため、チバよりも寒いくらいの日和。

高知市東部にある五台山の中腹にある牧野植物園は1958年に開園されました。

ここ数年、この時期はラン展が開催されていて、眼玉イベントとなっています。

正門を入って本館までの前庭にもバイカオウレンやキクザキイチゲは咲いていました。

でも、どちらもほんの小さな株で、イチゲは花びらが開いていなかったのでスルー。

チケットを購入して入園したらネコまっしぐら。

北園に向かう散策路の途中に、今年もたくさん元気よく咲いていました。

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バイカオウレン


牧野富太郎がとくに愛でた花として有名ですが、この時期に咲くキンポウゲ科の草花には癒されます。

散策路の柵によりかかるようにして、大勢の訪問客がカメラを向けていました。

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ラン展が開催されている温室がある南園へ向かう散策路沿いにも見頃の花がありました。

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タイキンギク


冬に咲くので雪見菊とも呼ばれるそうです。

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温室の入口は緑の塔というドームで、吹き抜けの天井を見上げると。

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温室に入ると、二千株ものランの入り混じった香りで一瞬むせかえるほど。

様々な種が展示されていますが、厳選して少しだけ紹介します。

ランといえばコチョウランやカトレアが代表的ですが、この仲間も定番ですね。

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シンビジウム


シンビジウムもたくさんの園芸品種があるようで、緑色からオレンジ色までまさに色々ありました。

これはカトレアの仲間と思われ、とても目を惹きました。(金運も上がりそうだし)

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ゴールドラッシュ


これはまったく逆の意味で目を惹きました。

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ディネマ・ポリブルボン


メキシコや中米が原産とは思えない、シックというか和の印象もあると思いました。

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温室を出て、イチゲを探して南園を散策していると、遠くからでも目立つ黄色い花が。

フクジュソウかと思いましたが・・

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キクザキリュウキンカ


たまたまミズアブがやってきて、虫ブロの体裁を保てました。

ところが結局、南園でお目当ての花を見つけられず、北園に戻りながらもう一度探すことに。

しかし、あえなく北園に辿り着いてしまいました。

展示館の中のインフォメーションカウンターで聞いてみようと思ったら誰もいない。

本館の案内所へ戻るべく、中庭を歩いていると、思いがけない植物がありました。

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ムジナモ


マキノが江戸川で発見した水中の食虫植物です。

北園展示館まで戻ってきたかいがありましたが、その後本館に戻るまでの散策路でも見つからず。

本館案内所の棚に「見ごろの植物マップ」が置いてありました。(最初にとっておけばよかった)

それを見ると、セツブンソウは南園の一部のエリアとの表記が・・・

本館からまだ逆戻りするとなるとかなりの道のりとなるので、一旦正門を出て中門から入りなおすことはできますかと係の人に聞いてみると・・

入口でチケットを見せれば入れます、とのこと。

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中門から再入園して南園へ。

見ごろマップを見ながら探しますが見つからない。(ピンポイントでは表記されていないのです)

南園の一番奥まで行ってみましたが、とうとう行き止まりに。

とぼとぼと引き返しているとマップに表記されていない花を見つけられました。(転んでもただは起きぬ)

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キクザキイチゲ


こちらも小さな株でしたが開花していてラッキーでした。

中門へと引き返しながらも諦めきれず、温室の下の斜面は通らなかったなと足を向けると・・

やっと見つけることができました。

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セツブンソウ


今年は見ないままになるかと諦めかけていましたが逢えてよかった。

最後にもう一つのお目当てであったバイカオウレンを再掲しておきます。

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冬の植物園もいいものです。




オマケ


前回(2年前)訪れたときにはまだオープン前だった植物研究交流センターにも寄ってみました。

出色は一階にあるキッズラボ。

大学の研究室かと思うほど、設備や機材が揃っているように見えます。

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この日は室内に人の姿はありませんでしたが、こんな環境で研究ができたら楽しそうです。

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今日の湯加減

列島は数年に一度の大寒波に見舞われて暴風雪となった地域もありました。
南国土佐もチバと変わらない、あるいはもっと寒く感じるほどでした。
やっと寒波が抜けたところで帰京したのですが、来週また寒波が来るとのこと。
春よ来い、早く来い。

この記事へのコメント

  • 高和です。

    マキノ植物園は随分昔に訪問しました。頭の中に「五台山のミカドアゲハ」の記憶(横山図鑑)がありましたので、期待していたのですが、発生時期が違い空振りでした。後年F会に参加して、内地のミカドは年1化だと知りました。
    2025年02月16日 12:12
  • いろは

    こんにちは^^
    セツブンソウ、可愛い姿が見られましたね♪
    バイカオウレンは牧野博士の一番好きなお花だそうですね。
    我が家は毎年一輪二輪しか咲かないのですが、今年は五輪も咲きました^^
    セツブンソウも今年は三輪咲いたのです!
    毎日小さな鉢の中を覗いています^^
    キクザキイチゲも、もう見られるのですね。
    昆(こん)さんは高知の方でしたか...
    牧野植物園は行って見たかったです。
    2025年02月16日 15:15
  • kame

    お目にかかりたいお花ばかり。^^
    出会えても鉢植えなので雰囲気無し。
    矢張り自生しているものが一番です。
    2025年02月16日 20:53
  • こん

    >高和です。さん
    以前訪れた際に園内にあるミカドの御神木を教えていただきました。
    ただ、発生時期に帰省することは一度も叶わずです。
    2025年02月16日 23:11
  • こん

    >いろはさん
    セツブンソウ、バイカオウレンがお庭で見られるのは羨ましいかぎりです。
    帰省しなくていいですものね^^
    イチゲやミスミソウはこれからがシーズンですね♪
    2025年02月16日 23:14
  • こん

    >kameさん
    鉢植えでも愛でられればいいと思います。
    植物園も温室も”野”ではありませんし・・^^;
    2025年02月16日 23:17
  • いろは

    再びお邪魔します^^
    バイカオウレンは地植えです。
    種が遠くまで飛ぶようで、違う場所から生えて来ました。
    もうグリーン色の種が出来ています。
    2025年02月19日 17:48
  • engrid

    セリバオウレン、バイカオウレン、岐阜大薬草園に観察しに出かけましたが、この寒波で雪に埋もれて、残念、リベンジを図るつもりです、牧野植物園素晴らしいですね、キクサキイチゲも、いいですね、、ボタンの藁の覆いは、毎年この姿で展示です、徳川園で管理しているのでなく、島根で栽培された花を、見頃を入れ替えての展示です、かなりの花数で見事な牡丹展になります、写真は、たまたま雪がうっすら積もっ多さを狙って出かけて撮りました、
    2025年02月22日 19:42
  • こん

    >engridさん
    マキノのランも購入したものだそうです。
    寒波が過ぎてリベンジ果たせますように・・
    2025年02月23日 08:57
  • 春らしい野草がもう見れるのですね。
    ラボが職場だったりしますがここは綺麗で羨ましい。
    2025年02月27日 21:04
  • こん

    >響さん
    高知も今冬の寒さは尋常ではありませんでしたが、
    なんとか季節の花を観賞できてわかったです。

    ラボ勤務がうらやましい 笑
    2025年02月28日 10:32