ところが2月のおわり頃から気分(体調)が変化し、ブルーマーチの予兆がありました。
まさに”嫌な予感”でしたが、3月はオサホリシーズンの終盤でもあります。
焦りが気分を上向かせてくれました。

空白を埋めろシリーズでもあります。
久しぶりの計画的休日だった3月10日。
タテヤマリベンジも考えましたが、さすがにテンションレベルが足りませんでした。
空白を埋めろシリーズの続きということなのでモハラが候補地。
でもその前にやはり空白である、外房のトウガネからチャレンジしました。
未踏の小さな谷津田を目指したのですが、周辺に着いてみると、さらに小さなこの谷地が気になった。

ところが、休耕田の縁を奥へ進むとすぐに竹の根がびっしり蔓延った崖で行き止まり。
ぽつぽつと土が露出している箇所があったので試掘しましたがまったく手応えなし。
と、竹の向こうに水路らしきものが見えたので、崖を登ってみると小さな堰がありました。

崖は堰の堤だったということ。
堰の東側は小さな台地になっていたので登ってみました。

宅地開発がとん挫したのか、さらに東側はソーラーパネル群がありました。
台地を下っていると開発時の盛り土のようなのがあったので一応試掘。
指標虫は出なかったのですが、ぽつりと小さなゴミムシが出ました。

未同定 (オサムシ科)
体長約12.5mm。脛節以下が赤いのでナガゴミムシの仲間のように見えますが同定できず。
もう一か所、坂の途中の段差のような小さな土壁を試掘すると見慣れたお尻が。
スジアオゴミムシ (オサムシ科)
当ブログでは、"親分"と呼んでいるゴミムシの仲間です。(メスでも)
親分はもちろん指標虫ですが、いかんせんもう掘る場所がありませんでした。
(注 指標虫とはオサムシがいる環境に生息している昆虫)

ホシベニ号で本来の目的地であった、道をはさんだ反対側の谷地へ移動。
ところがそこは荒れ方が激しく、あぜ道に入ることさえできないほど藪化していました。
ただ、すぐ脇にあった坂道を登っていくと(すぐ軽トラが下ってきた)途中の路傍に木の根返りを発見。
小石混じりながら土の状態がよかったので少し期待して掘ってみると、また親分を発掘。

同上
また期待が持てましたが、間もなく掘り尽くしてしまいました。

というわけで、一回戦のトウガネは敗退。
R128を走っている途中でピットインして腹ごしらえしたあと二回戦のモハラへ。
モハラでは多分めずらしい、丘陵地を越えていく細い林道にチャレンジします。
その入口に辿り着くと、そこにある堰には見覚えがありました。

ここは過去にチャレンジした場所だったのです。
でもここから登っていく林道に入ってみると、そこは見覚えがなかったのでレッツゴー。
舗装された坂道の林縁はずっと斜面で、数か所試掘してみましたが、どこも土がスカスカふかふか。
やっと見つけた粘土質の土が露出していた場所は頭上5メートルほどの高さ。
しかもほぼ垂直でしたが、なんとかよじ登って試掘。
しかし親分はおろか何も出ませんでした。
丘の峠まで登り、分岐を北に下っていくと谷津田があり、その奥にまた別の堰がありました。
堰の土手に登って周囲を確認するも、掘れるような場所は見当たらず。

ホシベニ号をとめた休耕田の最奥部に崖があったので試掘してみましたが何も出ず。
なのでもう一度丘の上に上がって反対側へ行ってみようと再出発。
林道の途中は断続的に切通状になっているのですが、どれも岩盤で食指が伸びませんでした。
が、やっと土壁の小崖がありました。

これはひょっとしたらと思ったけれど、指標虫すら出ないというか、生き物の気配がしませんでした。
その後林道を下っていくと突然、道が工事現場となって通行止めの表示。
たしかに何台もの作業車と作業員の方がいましたが、全面通行禁止なら入口にも表示してほしかった。

仕方なく、来た道を引き返して丘を降り、モハラの最南部にある堰を目指しました。

堰の周囲にある林道がターゲットだったのですが、林道に入るとことごとく行き止まり。
湿地化した休耕田もあって、ゴミムシ天国のようにも見えるのですが、崖はほとんどない。

掘れるところは岩壁か乾燥しきった土で、試掘しても何も出ない。
この子を誤爆したところでバチツルを振る手の力が抜けました。
ニホントカゲ
休耕田や谷地の奥はことごとくソーラーパネル群。
モハラと隣町の境界エリアは広大なメガソーラー地帯だったのです。
やはりモハラは色々な意味で難関エリアだということが身に染みて、気分も一瞬で急降下。

陽が長くなったので、まだ夕方とも言えない時分でしたが、がっくりしたので帰ろうかなと。
ただ、せっかくなので帰路の途中にどこか目ぼしいところはないかとGoogleMapを起動。
帰り道と思われる、途中の小さな溜池が気になったので、その周辺の地形を見ていると。
とある神社が目に留まり、何の気なしにストリートビューを立ち上げると土景色がよかった。
GMナビで連れて行ってもらうと、少し遠くからでもビビッとくる崖が見えました。
気が急いたのですが心を落ち着けてゆっくり近寄る。
そばで見ると、南向きの割には湿り気があり、おそらく粘土質の土。
でも参道の入口なので、まずは神社にお参りを。
参道の坂を下り、崖まで戻りました。
ちょっとだけ試掘しようとバチツルを振るとすぐに出たのは親分のお尻。
お尻しか載せてないので最後は全身を。
スジアオゴミムシ ♂ (オサムシ科)
今日はことごとくこの後が続かなかったのですが、もうちょっとだけと。
頭上の土質がよさそうな出っ張りに狙いを定めてザクッとバチツルを入れると・・
出てしまった。

アオオサムシ ♂ (オサムシ科)
これはオトモダチが近くにいるに違いないと、土質のよさそうな箇所をコツコツと試掘。
いらっしゃいました。

同上 ♀
惰性でさらに掘ってしまい、3頭目を出してしまったところで掘り止め。

同上 ♂
虫神様のお導きとご利益に感謝・・
したのですが、この場所はぎりぎりモハラではありませんでした・・・・
オマケ
先月、タテヤマへチャレンジしに行った際の帰り道。
ちょっと所縁のある農家レストランの近くとおぼしき場所を通りがかり・・
基本的に予約制ということを知らず、ふらりと立ち寄ってしまいました。
米も野菜も、そして鶏も、自前で育てているものを出していただきました。
サイフを持っていなかったのに・・
今日の湯加減
実は昨日、オサホリツアーから帰ってきました。
きっと関東もそうだったと思いますが、昨日と一昨日は5月のような陽気だったはず。
旅先の地もそうで、掘っていると汗をかいて、ジャケットの下のトレーナーを脱いだほど。
ところが帰葉してみると冬に逆戻り。
"寒暖差疲労"という概念があるそうで、それに陥ってしまわないか心配しているところ。
この記事へのコメント
高和です。
こん
川などの遮断物がない近くのエリアに生息していることが分かったことは大変意味があります。
つまり、採り方を変えればチャンスがあるということです♪
sakamono
こん
ミラクルだと思ったのですが・・
でも、とてもラッキーなことだったと思います♪
ぜひ農家レストランじろえむへお運びください。
ビールはもちろんノンアルです ^^
山健父
空白地、埋まること楽しみに待ってます✨️
東金は2月に波乗りハーフマラソンという大会で走りましたよ!
こん
外房とくに九十九里方面はほぼ平地なのできびしいですね。
逆にアップダウンがなくて走りやすいでしょうね 笑