プチ深山幽谷

相変わらずのビンボウなんとやらでしたが、とても久しぶりに二日連続休みになった。

やっと探虫に行けるぞと意気込んでいたけれど二日とも雨でした。

またしばらく出かけられないと思っていましたが、運よく出かけられました。

計画を立てるというほどのことではなく、ぼんやりとボウソウの夏の空を思い浮かべ。

木を見上げに行ってきました。

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林立するモミの老木たちに挨拶をしに。


急にオフとなった8月17日、あえて寝坊したこともあり、すでに30℃は越えている中ゆるっと出発。

熱中症がこわいので、ネッカチーフとそれを濡らすための水をキャリアに積み込んで。

お盆明けだからか、幹線道路はかなり空いていて、巡航しているあいだは暑さはそれほどでもない。

でも信号待ちや低速走行になると熱気や照り返しがきびしく感じられました。

目指すは房総半島のど真ん中あたりの山の中。

ナビにまかせて走っていると、オオセンチの里を経由していくらしいので、ちょっと寄り道。

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ここはホタルの里と銘打たれた場所なのですが、もうすでに廃れていて人に出くわすことはありません。

ひょっとして出ているかなと、山道を歩いていくと、足元からふわふわと飛び立つ小さな道標たち。

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ハンミョウ ♀ (オサムシ科)


お盆明けに出てくる新成虫たちです。

撮影だけにしようかなと思いましたが、生態展示用にいくつかお連れすることに。

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同上 ♂


ところでオサムシの仲間は独特の(臭い)匂いを出しますが、ハンミョウの匂いは全くの異質。

とても爽やかな香りがすると個人的には思っていて、好きな匂いとして五本の指に入ります。

山道の終点近くまで行くも、特筆すべき虫には出会えず。

戻ってくる途中、林縁の木の枝にオニヤンマがぶら下がったので撮らねばとカメラを出しました。

シャッターを切ろうとした瞬間、なんとキチョウがフレームインしてきてオニヤンマはスクランブル。

みごと撮り損ね、キチョウを恨みながらホタルの里を後にしました。

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本来の目的地はここ。

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この林道の入口の小さな尾根に大きなモミが林立しているのですが、その前にちょっとだけ林道探索。

出迎えてくれたのはこの子たち。

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クルマバッタ (緑色型)(バッタ科)


色違いもいました。

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同上(黒褐色型)


カマキリなどもそうですが、同所に全く違う体色の個体が共生していることがあります。

でも、どうして収斂しないのかちょっと不思議。

ここも特筆すべき虫に出会えず、引き返している途中、路上にタマちゃんがいることに気が付きました。

死んでいるのかと思いきや、近づいて行くと、くるくると体を回転させはじめました。

飛び立つ方向を決めるためだったようですが、シャッターを切る前に飛び立たれてしまいました。

さて、一旦ホシベニ号まで戻って、尾根の斜面林に突入。

登って行く途中にもモミはあるのですが、尾根の先っちょに立っている、ひと際大きなのが扉の写真。

真下から見上げる御神木の幹を誰かが降りてこないかなぁと立ち尽くす。

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しかし、首が痛くなってくるまで待っても降臨せず。

他のモミも見て回りましたが、今年も出会うことはありませんでした。

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さあ、お昼も過ぎたので、久しぶりにカモガワまでひとっ飛び。

途中からナビを無視してバックロードを走っていると、画面に溜池らしきものが表示されたので停止。

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池の畔を半周ほどしましたが、トンボはわずかにコシアキが数頭いただけ。

ときおり水面にぽこっと顔を出すのは、おそらくウシガエルのオタマたち。

これは長居無用と再出発。

次に行きたかったのは、長狭街道から山側へはずれた奥の林道。

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でしたが、分岐地点で行きたい方の道が通行止めでした。

したかなく、もう一方の道を進んでいきましたが、そっちも未舗装で周囲の様子もまずまず。

しかし、時折オフロード車が上っていったり、逆に下ってきたりと探虫向きではありませんでした。

クサギに寄ってきたアゲハの中にミヤカラらしき姿もありましたが網を振るチャンスもなし。

ホシベニ号に戻って、竿をしまおうとしていると、こちら向かって地面を這ってくるものが。

久しぶりに観察しました。

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オオゴキブリ (ゴキブリ科)


森の中の木の洞で家族で暮らす生態が知られていますが、この子は家出してきたのでしょうか。

翅も齧られていないので、元々一匹オオカミならぬ一匹ゴキブリ?

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山を降りるとまんぼうまではそう遠くない。

店の入口のすぐそばにホシベニ号を停めると、エンジン音を聞きつけたマスターがお出迎え。

時間が遅かったので貸し切り状態でしたが、ちょっと前までは混んでいたとのこと。

お疲れ気味のマスターが出してくれたのは「今日はシンプルに」とチャーシューメンでした。

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自家栽培のオクラのスライスとゴボウのチップがのっているスペシャルバージョン。

食後に二人でおしゃべりしていると、団体さんが同時に二組も来店。

一人でやっているので一組4人までということで、一方のグループは丁寧にお断り。

とにかくいそいそと暇乞いをして次の目的地に向けて出発。

おそらく一年ぶりくらいだと思いますが、特に変わった様子はない。

ホシベニ号を停めて装備を整えていると、なんと、またこちらへ向かって地面を這ってくるものが。

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職務質問をしようとするも、応じるつもりはないらしい。

ということで確保。

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アオオサムシ ♀ (オサムシ科)


虫を引きつける能力がホシベニ号につきはじめたようです。

さて、ここへ来た目的は久しぶりにあのチョウを観察したいから。

コンチューターの感度を最大にし、少し山道を歩き、沢沿いにさらに歩いていきますが反応なし。

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沢を渡って尾根の上まで行ってみましたが、チョウどころか虫の姿がほとんどない。

引き返す途中、視界を横切って行った緑色の物体がいたので着地点を確認すると。

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サトクダマキモドキ ♀ (ツユムシ科)


とぼけた表情に脱力感さえ覚えました。

ホシベニ号へ戻りながら山道を下っていると、右手に沢へ下って行くと思われる道を見つけました。

ここは通ったことがないなと突入してみることに。

藪に近い細道を降りていく途中、汗のにおいに寄ってきたのでしょう、自ら捕虫網に着地した子。

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サトキマダラヒカゲ (タテハチョウ科)


ここはヤマキマもいるのですが、捕獲はできなかったのでサトキマとしておきます。

沢に着いたそのとき、倒木にとまる本命を見つけたのですが、カメラを出しているうちに逃げられた。

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下界は猛暑ですが、ここは仄暗いプチ深山幽谷。

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またしばらく探していると、沢沿いの葉の上に本命ちゃんの姿があったのですが遠すぎ。

あきらめて山道へ戻り、ホシベニ号へと下った先のいつも行くポイントへ移動。

砂防ダムの周りにはこの子たちが群れていました。

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ハグロトンボ ♂ (カワトンボ科)


オニヤンマとカトリヤンマの姿も見えたのですが撮影チャンスなし。

と、薄暗い林内の葉の上に白っぽいものが見えました。

散らさないように、ゆっくり静かに灌木の中に入って見上げると、それは本命ちゃんでした。

ただ、ちょっと高すぎて思いっきり背伸び&ズームしてもTGではこれが限界。

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ルーミスシジミ (シジミチョウ科)


それでも証拠写真だけでも撮れたことに満足してカモガワを後にしました。




オマケ


久しぶりに昆虫クイズ。

尾根でモミの木を見上げていたとき、目の前に蛾がいました。

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分かりますか?





~ 今日の湯加減 ~
それにしても暑い。
昨年は異常な猛暑だと思っていたのに、あれはもはや通常の暑さだったのか・・
北海道よりも沖縄の最高気温が低いという日もままあるというのは何をかいわんや。
今夏は特に中部地方の気温が高く、三重県在住の虫友によると乾燥もひどいらしい。
一方で、あとひと月で彼岸となると、かなり陽が短くなってきていて焦る。
避暑がてら探虫しに行くという夢でも見よう。

この記事へのコメント

  • 高和です。

    難問ですね。写真半分よりやや上若干左寄りにガとおぼしきもの(シタバガの一種?)が…全くガの忍法には敵いません。殊に鮮やかな後翅との対比、仄暗い林の中でいきなりやられると。
    2025年08月24日 10:34
  • 高和です。

    訂正(確証ないけど)
    中央、やや右から斜め左下を向いてますね。後出しでごめんなさい。
    2025年08月28日 01:35
  • Gも森にすむGは平気です。
    なんならサツマゴキブリとかわざわざ探すし。
    木の擬態、凄い。
    見つけるのに時間がかかりました。
    2025年08月30日 08:03
  • こん

    >高和です。さん
    正解です!
    が、一回目の不正解と相殺ということで笑
    2025年08月30日 19:56
  • こん

    >響さん
    サツゴキはボウソウにもいます。
    わざわざ探しに行ったこともあります笑
    2025年08月30日 19:57
  • sakamono

    これ何だろう? まさかゴキブリ? と思ったら、ホントにゴキブリでした^^;。家で見かけるのとはちょっと違って、迫力のあるフォルムです。深山幽谷の写真、よいですね。涼しげです。
    2025年09月03日 21:42
  • こん

    >sakamonoさん
    普段は木の洞の中でひっそりと暮らしているゴキブリなのにどうして歩いてきたのでしょうね?
    誰もいない幽谷ですが、サルやキョンの声がこだまします・・^^;
    2025年09月08日 10:23