前記事でアゲハ神社へ向かう途中、梢上のゼフを1時間見上げた場所は山道の分岐点でした。
案内板などはなく、どこへ続くのか不明でしたが、急登の参道ではない別のルートを辿ってみました。
参道は灌木のトンネルでもあり、直接陽射しが降り注ぐ場所は限られていたのですが、
そのルートは南斜面で道幅もやや広いので明るく、参道よりも乾いていました。
コンチューターの感度を最大にし、左右の葉の上を確認しながら登っていきましたが何も見つかりません。
やっと地面に舞い降りたオオミドリシジミを見つけ、例によってにじり寄り撮影しようとしていると、
背後からクマ鈴をチリンチリンと鳴らしながら登ってくる人の気配がしました。
このままではチョウが人の気配に気付き、撮影は失敗するだろうと判断し、捕獲することに。
ちょうどネットインしたところにたどり着いた登山者は女性のお年寄りでした。
おばあさんは網を見るなり、
「虫採りかぁ」
「はい」
「ここはあんまり虫いねぇと思うよぉ」
「そうですか」
と応えつつも、内心では「十分多いと思うのにこれでも少ないとは・・」とつぶやいていました。
「ところでこの道はどこに続くのでしょうか?」
「本殿につくよ。これは作業用に作った道だ」
なるほど、だから参道ほど急ではなく幅も広いのかと納得。
お礼を言ったあと、ダブルストックをついてゆっくり登っていく背中を見送りましたが、ふと思案。
このまま…